繁忙期と閑散期で検索ユーザーの行動が変わる?AdWordsの集計結果を比較
一般的に会計業界では夏は暇で、年末から5月までが繁忙期とされています。どうも業務的な忙しさと検索も連動しているらしく検索広告も夏は少なく年末から春にかけて多くクリックされているというお話です。
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会計業界の季節的な忙しさの波と検索ユーザーの行動が一致
当然のことと言えばそうなのかもしれませんが、繁忙期には検索広告も多くクリックされて、暇な時は検索行動自体が少なくなるようです。
会計業界の繁忙期は年末から5月末まで。逆に夏の期間前後は比較的暇になります。年末年始には、年末調整や確定申告といった税金イベントがあり、5月というのは3月決算の企業の申告期限になります。
日本では3月に決算を行う企業が多いので、会計事務所の業務はここがピークとなります。
実は、先月から広告予算を増やしているのに、クリック数が思ったより集まらないという状況になっています。つまり検索広告のパフォーマンスが、業務が暇になるのに比例して低下しているようです。検索結果はやはり、検索ユーザー=お客さまの行動に合わせて動いているんですね。
AdWordsの数値を比較してみる
AdWordsの管理画面で集計結果を比較して検証してみます。
まずは、検索広告の表示回数(インプレッション数)を比較してみました。予算の関係で調整を行っているので1周間単位の比較です。
月末~月初にかけての1週間を比較しました。
約50%もインプレッション数が減ってます。
次にクリック率を比較してみました。
同じ期間でのクリック率の比較です。
2割以上減っていますね。
サンプル数が多いほうが良いかなと思ったので、次に3ヶ月間のクリック率を比較。
こちらも約2割の低下が見られました。
インプレッション数が減って、クリック率も下がっているなら、クリック数はめちゃくちゃ下がります。
インプレッション数が下がるのは分かるんですが、クリック率も下がるのはどうしてなのでしょう。
夏は会計事務所へのニーズがかなり減っている
想像以上に季節的な変化が大きいことにびっくりしてしまいました。
もし新しいプロモーションをするなら、夏はやめておいたほうが良さそうです。
会計事務所への仕事の依頼なんて、誰も好き好んでしたいものではありません。どちらかというと、仕方なく頼むものです。
必要に迫れた時仕方なく頼む(検索している)と考えると、会計事務所の業務が忙しくなる時期に、ニーズが高まるのも自然に理解できます。
夏は、必要に迫れた人が少ない時期というのが、インプレッション数だけでなくクリック率も下がっている現象を理解する鍵のような気がします!
閑散期にいかにコンバージョンを取るかは課題ですが、今の時期に必要に迫れている人も必ずいるはずなので、いかに取りこぼさずにキャッチアップしていくかを考えていけばいいのかなと思います。
むしろ、検索広告は「今必要に迫れている人」向けに、広告文やランディングページでの訴求を合わせていけるかが大事だなと改めて感じました!