士業事務所のweb担当が学んだこと

税理士事務所に勤めるウェブ担当者が日々の業務で学んだノウハウを公開するブログです。士業事務所の集客に使えるマーケティングやウェブ制作のノウハウを実際に中で働いているからこそ分かる視点を交えてお伝えします。

ネット集客の初心者時代に最初に覚えたこと(成約率編)

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士業のネット集客は成約しないと意味が無い

これまで、コンバージョン=問い合わせをもらうこと、として説明をしてきました。

 

しかし、実際には問い合わせや相談の依頼が来た段階では、まだ見込み客がお店の門を叩いた段階でしかありません。

 

その後の商談を経て成約に至って、初めて利益に結びつきます。

 

ネット集客で成約率を高めるためにできることは何かを考えてみましょう。

 

コンテキスト(文脈)を意識する

Context(コンテキスト)を直訳すると、「文脈」と訳されることが多いようですが、様々な用例で使われています。文脈の他には、「脈絡」「前後関係」「背景」といった意味から、もっと大きく「時代背景」とか「社会環境」といった背景とか状況を指したりもします。

 

最近、ネット集客の世界でもこのコンテキストが重要視されるようになってきています。

 

その中では、グーグルの検索エンジンが、コンテキストまで読み取って、評価を下せるようになってきたなどと言われており、SEOの観点からも注目されています。

 

それは、コンテキストSEOと呼ばれていますが、SEOの最先端ともいえる考え方で、士業のネット集客ではそこまでカバーする必要はないかと思います。

 

それより、コンテキストを意識することで、成約率を高める効果について理解しておくことが大事です。

会った時に違和感を抱かせない

ここでお伝えしたい「コンテキスト」とは、ホームページの内容と実際のあなたや事務所の良さは繋がりがあるかというこです。

 

「ここは良さそうな事務所だ!話しを聞いてみたいな。」と思った人に対して、実際に会った時に違和感を抱かせてはいけません。

 

お客さま側から見た、士業共通のネガティブなイメージと言えば、「怖くて相談しづらい」という点があります。

 

ですので、ホームページやチラシには「明るい雰囲気の事務所です」とか、「お気軽にご相談できる環境です」などと書いてあるケースを多く見かけます。

 

コンテキストとは、本当に明るい雰囲気で相談しやすい環境なのかどうかということです。

 

明るい雰囲気と書いてあるのに、電話の第一声が暗かったり、小さかったりしないでしょうか。初対面の人に明るく挨拶できているでしょうか。

 

相談しやすい、お気軽にお越しくださいと書いてあるのに、事務所が大きなビルの上の階にあって、ぜんぜん入りやすくなかったりしないでしょうか。

 

ネット集客で良さを訴える時は、現実との一貫性に注目してください。

 

どうしても、明るい挨拶ができないのであれば、重厚感を押し出して「あなたをリスクから守ります。」といったメッセージを打ち出したほうがよいでしょう。

 

ホームページでコンバージョンして、いざ会ってみた時に違和感を持たれてしまうと成約率が下がることは容易に想像できます。

 

ストーリーやコンセプトを伝えておく

コンテキストを意識して一貫したメッセージを伝えることは成約率にもよい影響がありますが、ホームページに記載された内容や写真も一貫性があることで良さが伝わりやすくなります。

 

コツは、ストーリーやコンセプトを伝えておくことです。

 

  • 自分はなぜこの仕事をしようと思ったのか
  • 仕事を初めて感じたことや大切にしていること
  • なぜそう考えるようになったか、きっかけになるようなエピソード

このようなストーリです。

 

また、その考えを

  • サービスにどのように反映しているか
  • 組織の雰囲気や仕組みなどに現れているか

というコンセプトも明示しておくと、より伝わりやすくなるかと思います。

 

文章で明示しなくても、ホームページを作る際にこのようなストーリーやコンセプトが明確になっていると、伝えたいことがはっきりするので、文章表現や写真などに差がでます。

 

すると、良さが伝わりやすくコンバージョン率・成約率の高いホームページを作ることができます。

 

僕の場合、最初から入所した事務所に元々他社と違ったコンセプトがあり、業務のオペレーションや働く人の採用基準もコンセプトに沿って作っている事務所でした。

 

それをウェブサイトの形に起こしていくという正しい手順を踏めたので、運が良かったという実感があります。

 

出来の良いサイトを真似たり、お金をかけて見た目のキレイなサイトを作っても成果を感じられない場合は、一度ご自身のキャラやコンセプトを見なおしてみると改善点が見つかるかもしれません。