リスティング広告のキーワード選別手順の補足。選別の判断基準について
以前のエントリーで、集めたキーワードを選別する時に使うツールと手順について書きました。選別の作業の仕方は解説しましたが、選別する時の判断基準についてはさらっと触れたのみでしたので、この記事では考え方を中心に書いてみたいと思います。
PPCやリスティング広告で使うキーワードの選別基準
前回のエントリーで解説した選別手順にそって、それぞれの判断基準を解説します。
第一段階でのキーワード選別基準
このステップの目的は、扱っている商材にまったく関係しないキーワードを除外することです。商材を購入したり、問い合わせをしたりする可能性のない人が使う言葉を使えないキーワードに分類します。
キーワード収集の段階で、親キーワードには本業と関係しそうなキーワードを選んでいると思いますが、他のキーワードと複合で検索すると、関係ない人が使う言葉になることがあります。
例えば、税理士業で言えば、「税理士 受験資格」というキーワードは、税理士に仕事を頼みたい人が使う言葉でなはいことが想像できます。税理士になりたい人が使うキーワードですね。
こういったキーワードを目で見て除外していきます。
第一段階では、判断が難しいキーワードは使えるキーワードに分類しておいてもんだいありません。
例えば、前述のピラミッドの図で言えば、「税理士」という言葉は、コンバージョンする人しない人両方とも含まれていることが想像できますが、使えるキーワードに分類します。
複合キーワードでも、「税理士 評判」のようなキーワードは、税理士に仕事を頼みたい人だけでなく、税理士事務所に勤めたいと思っている人も検索する可能性が考えられます。
これらのどちらの人も含まれそうなキーワードを実際に使うかどうかは、予算やクリック単価、目標のコンバージョン数に応じて取捨選択しますので、第一段階では使えるキーワードに分類しましょう。
第一段階の目的は、明らかに使えないキーワードを除外することです。
第二段階でのキーワード選別基準
マインドマップを使った第二段階の選別では、
- 意味毎に分類
- キーワードの優劣を付ける
- 予算に応じて取捨選択
という手順でした。
ここでは、キーワードの優劣についての判断基準と、予算に応じた取捨選択について解説します。
キーワードの優劣
キーワードの優劣を決める要素は、検索数の多さとコンバージョンのしやすさで決めます。
コンバージョンのしやすさは、商材との関係の深さで判断します。税理士業で言えば、「税理士」と「士業」だったら、「税理士」の方が本業と関係が深い言葉なので、優遇するべきと言えます。
複合キーワードでは、一緒に使われる言葉で意味が変わる場合があります。
心理的段階に応じたSEOとリスティング広告の併用 | SEO 検索エンジン最適化
SEO業界で有名な方のサイトです。
リンク先で検索ユーザーの心理状態によって、使われる複合キーワードの違いが解説されています。
検索する人がどいう心理で使った言葉かを想像や推測して、キーワードの優劣を決めていきます。
具体的には、「税理士 無料 相談」より、「税理士 相談 予約」の方がコンバージョンに近いと推測できます。
予算に応じて取捨選択
優劣をつけた後は、予算に応じて取捨選択をしていきます。
目安としては、3~5万円くらいの低予算でやる場合は100キーワード以下。
広告費50万円くらいかけられるのであれば、500~1000キーワード使っても良いかと思います。
一番やってはいけないとされているのが、低予算で浅く広いキーワードに出稿してしまうことです。
これは、私の経験上でもそうですが、はっきりと予算を投入するキーワードを決めてメリハリをつけて運用したほうが、効果が出やすいです。
バッサリと一番効果の大きそうなキーワードを決めていきましょう。
以上が、キーワードを判別するときの補足、判断の基準についての解説でした。