PPCやリスティング広告で役に立つキーワードの考え方や捉え方
キーワードを選別するときの手順と判断基準で、書ききれなかったキーワードの選び方について知っておくと使える考え方についてです。キーワードを選別するときに役立つキーワードについての予備知識を集めてみました。
キーワード選別のやり方はこちら
キーワードを選別するときの考え方
上記のエントリーで、キーワードを目で見て頭で判断すると書きましたが、選別するときの判断基準についてもう少し詳しく解説します。
SEOでもリスティングでも共通する考え方
PPCやリスティング広告に使うキーワード集めという点では、SEOで使うキーワードとは選別するときの考え方に違いがあるのですが、共通する考え方をまずは抑えておきましょう。
ビックワードとミドルワード
検索キーワードというのは、消費者のニーズが隠されています。例えば、「税理士 金額」というキーワードで検索した人は、税理士に仕事を頼んだらいくらかかるのか知りたい=税理士に仕事を頼みたい人だなと想像がしやすいと思います。
「税理士」だけで検索している人は、どうでしょう。おそらく、税理士に仕事を頼みたい人ももちろんいるだろうし、税理士になりたい人、税理士向けの商売をしたい人など、いろんなニーズを持った人が含まれていると思われます。
逆に、「税理士 金額 イケメン」など複数の言葉を組合せて、検索する人はニーズが具体的です。もし、この言葉に一致するようなコンテンツが用意できればコンバージョン率はおそらく高くなるでしょう。
複合キーワードになればなるほど、ニーズは具体的になりクリックされた時のコンバージョン率は高くなります。しかし、コンバージョン率に比例するように、検索数は少なくなります。
ちょうど、ピラミッドのような形の関係性になります。
上に行けば行くほど、検索数は少なくなりますが、コンバージョンはしやすい。
下の方は、検索数は多いが、コンバージョンはしにくいということが言えます。
複合キーワード内でコンバージョンのしやすさに違いがある
複合キーワード内にもコンバージョンしやすいもの、しにくいものがあります。
これもニーズの濃さが違うのですが、「税理士 金額」は前述のとおりニーズが分かりやすいです。
「税理士 雰囲気」だとどうでしょうか。雰囲気を知りたい人がどんな人なのか分かりづらいですよね。こういうキーワードで検索する人はコンバージョン一般的にはコンバージョンしにくいと言われています。
見積り、相談、依頼などのキーワードはコンバージョンしやすいと言われています。
キーワードを選別するときは、検索する人のニーズを想像してコンバージョンしやすいかどうか判断する必要があります。
リスティング広告のキモ:クリック単価が決まる要素
キーワードのクリック単価が決まる仕組みも理解しておきましょう。
クリック単価は入札によって変わります。なので、ライバルが多ければ多いほどクリック単価は高くなると考えてよいです。
どういうキーワードにライバルが多くなるかというと
- 検索数が多い
- コンバージョンしやすい
この2つの要素をもったキーワードはライバルが多くなって、クリック単価も高くなります。
基本的には、検索数が多いビックワードはクリック単価が高いとおぼえておけばOKです。検索数が同じくらいの複合キーワードでは、よりコンバージョンしやすいキーワードのクリック単価が高くなります。
士業関係のお宝キーワード
リスティング広告で理想のキーワードを考えてみると、こんな感じになります。
「検索数が多くて、コンバージョンもしやすくて、クリック単価は低いキーワード」
これが見つかればベストですが、もうそんなキーワードは存在しないのではないかと思います。あるとすれば、まったく新しい言葉が出てきた時くらいでしょうか。出てきたとしてもそう時間はかからずにライバルが増えて旨味は消えてしまうのではないでしょうか。
一昔前は、そんなお宝キーワードを見つけるのがリスティング広告プレイヤーの腕の見せどころだったらしいですが、少なくともライバルひしめく士業関係のキーワードでは、お宝キーワードは存在しないと最初から割りきって参入した方が生産性が高いと感じます。
クリック単価が低くて、コンバージョン率が高いキーワードは、検索数が少ないし、検索数が多くて、コンバージョン数を稼げるキーワードはクリック単価が高い。最初からそう思っていた方が計画が立てやすく結果的に成功する確率は高くなると思っています。
購買意識の強さと将来コンバージョンする可能性
検索ユーザーの心理状態に応じて、使う言葉が変わることは前回のエントリーでも言及しました。
心理的段階に応じたSEOとリスティング広告の併用 | SEO 検索エンジン最適化
限られた予算で効果を最大化するには、よりコンバージョンに近い言葉に優先して予算を振り分けたほうが良いです。
しかし、予算が多めにある場合は、すぐにコンバージョンしないキーワードに出稿してみるのもありです。
具体例を出すと、「確定申告 ソフト 初心者」。
おそらくは、確定申告に始めてチャレンジしてみようと思う人が使っていそうな言葉だと想像できます。自分で申告までやってみようと思って検索しているわけですから、このキーワードで訪れた人をすぐにコンバージョンさせるのはちょっと難しいかも知れません。
確定申告ソフトを売っているのであれば、ドンピシャなキーワードですが、税理士業であれば「確定申告 個人事業主」とかの方がコンバージョンしやすそうですね。
自分の持っている商品と検索ニーズが合っているかどうかが大事ということです。
ですが、「確定申告 ソフト 初心者」で検索した人うち何人かは、調べる前は自分でできると思っていたけど、やっぱり自分で申告するのは無理そうだなと思う人がいることが考えられます。
まとめ
以上、キーワードを選別する時に使える、キーワードについての考え方でした。
キーワードの取捨選択をする時の参考になれば幸いです。