士業事務所のweb担当が学んだこと

税理士事務所に勤めるウェブ担当者が日々の業務で学んだノウハウを公開するブログです。士業事務所の集客に使えるマーケティングやウェブ制作のノウハウを実際に中で働いているからこそ分かる視点を交えてお伝えします。

主力キーワードの検索順位が急降下するも、サイトタイトルの見直しでアクセス回復

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Googleからペナルティを受けた影響なのか、ライブドアブログで運用しているサイトの検索順位が急落。原因を推測し対策を行うことで復活し今度はアクセス数が急上昇しました。

 

特定のキーワードで検索順位が急降下

主力キーワードでの検索順位が降下したのは、ライブドアブログで運用している別のブログの話です。

 

サイト全体の検索流入数はゆるやかな右肩上がりだったのですが、常に1~2位に表示されていたミドルワードで検索に引っかからなくなっていました。

 

「主力キーワード」+「複合キーワード」

 

上位表示されていたのは、こんな感じのキーワードで複合キーワードの方が2種類ありました。

 

検索順位が下がり始めてから1週間くらい様子を見ていたのですが、どちらも2ページ目に落ち、3ページ目に落ち、約1週間で圏外になってしまいました。

 

原因を推測、特定する

検索順位が下がった時の対策や、Googleのペナルティ対策を勉強しながら、原因の推測と特定を試みます。

 

確認したことと確認の手順、それと対策について書いておきます。

独自ドメインの影響

独自ドメインを導入してから3日ほどしてから検索順位が降下したようでしたので、まずドメインの評価が引き継がれなかったことが考えられます。

 

これが原因だったとしたら、時間をかけて評価を上げるしか打てる対策がないし、独自ドメインにしてから3日間は1位に表示されていたので、この線は薄いのかなぁと思います。

 

モバイルフレンドリーアップデートの影響

タイミング的にはGoogleのモバイルフレンドリーアップデートの影響も考えられます。

 

しかし、該当ブログはモバイル用のページが用意され、Googleのテストでも対応済と診断されていましたので、これが原因とも考えづらい状況でした。

 

Googleのウェブマスターツールでペナルティの確認

Googleの検索順位が急降下した場合、ペナルティを受けている可能性が高いです。

 

検索順位が安定する前には、大幅に上がったり下がったりすることはありますが、今回は1ヶ月以上、上位に表示されていた複数のキーワードです。やはり、何かしらのペナルティを受けていた可能性があります。

 

Googleによるペナルティには2種類あります。手動と自動のペナルティの2つです。

 

手動ペナルティについては、ウェブマスターツールへGoogleから通知が届きます。まずは、ウェブマスターツールで手動ペナルティを受けていないか、確認しました。

 

Google ウェブマスター ツールにログインして、下記の場所をチェック。

 

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手動ペナルティではないようです。

 

自動ペナルティの原因箇所を特定する

Googleのアルゴリズムによる自動ペナルティについては、何の要因がペナルティの対象になっているか教えてくれる訳ではありません。Googleのウェブマスター向けガイドラインを参考にして、ペナルティの原因となった箇所を特定する必要があります。

 

ガイドラインの後半部分に具体的なペナルティの対象となる行為が記述されてます。それと、ペナルティ解除については、SEO業界では有名なこちらのブログが非常に参考になりました。

www.searchengineoptimization.jp

 

これらの項目をチェックしました。

  • キーワードの乱用
  • 隠しテキストと隠しリンク
  • オリジナルコンテンツの不足
  • 重複コンテンツ
  • 有料リンクや不自然な被リンク

当該サイトのコンテンツは、私が自分で作ったオリジナルなコンテンツです。意図せず作成されてしまった重複コンテンツや隠しリンクなどもチェックしましたが、見当たりません。

 

このなかでもしやと思ったのは、「キーワードの乱用」と「被リンク」についてです。

キーワードの乱用についてチェック

本文に不自然なほどキーワードを入れるようなことはしていません。ツールで調べても一番出現頻度が高いものでも、3.85%です。

 

www.searchengineoptimization.jp

 

では、なぜキーワードの乱用が怪しいと思ったのかというと、タイトルにキーワードが複数回登場していたからです。

 

はてなブログもそうだと思いますが、無料ブログって、「記事個別のタイトル+サイトタイトル」の形式で、タイトルが自動生成されています。

 

今回、サイトタイトルにも個別記事タイトルにも同じキーワードを入れてたので、Googleに認識されている記事タイトルではキーワードが重複して登場していたというわけです。

 

それとサイトタイトルに関しては、キーワードを羅列したような形になっていたのもマイナスだったのではないかと思っています。

 

「新宿の税理士事務所、渋谷・原宿・代々木・恵比寿ならお任せ!」みたいな感じですね。

 

今回は、羅列したキーワードを除いたサイトタイトルに変更しました。

 

これで、キーワードの重複状態はなくなるはずです。

 

怪しい被リンクについて確認する

サイトタイトルの変更と合わせて、怪しい被リンクをすべて否認することをしました。

 

ペナルティを受けているとサイトからリンクされていると、こちらにもペナルティの影響が及ぶことがあるからです。ペナルティを受けているサイトからリンクを送られているサイトも怪しいという理屈です。

 

はた迷惑な話ですが、リンクの否認を行えばリンクされているという評価が受けられない代わりに、悪い評価も受けることがなくなります。

 

リンク元の確認には、ウェブマスターツールを使いました。

 

検索トラフィック>サイトへのリンクで下の画面を開き、

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もっと多くリンクされてるコンテンツから、確認したいコンテンツを選びます。リンクされているのはトップページがほとんどでしたね。

 

移動したページの「最新のリンクをダウンロードする」ボタンから、被リンクの一覧をダウンロードすることが可能です。

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今回、私はCSVでダウンロードしてExcelで開き、残すリンクと否認するリンクを選別しました。

 

選別してまとめると、こんな感じになりました。

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海外サイトからのリンクなどはありませんでしたが、よく分からないサイトからの被リンクは否認することにしました。

 

それから、はてなのキーワードリンクや最新記事からのリンクもついでに否認しておきます。該当サイトはもうすでにライブドアブログへ移転していますので。

 

テクストファイルを用意したらGoogle Webmaster Toolsリンク否認ツールを利用して、リンクの否認をしていきます。

 

リンク否認の方法については、下記の公式ヘルプを参考に行いました。

 

support.google.com

 

対策の結果、検索順位が回復してアクセス数急上昇

 上記の対策を行ったのが5月1日。10日が経過したアクセス解析の結果を載せておきます。

 

モバイルのアクセス解析結果

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PCのアクセス解析結果

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検索順位が急降下したページの評価が戻ったのか、3日後にアクセス数が急上昇しました。実際に検索順位を確認すると1位~2位に回復していました。

 

やっぱり上位表示ってものすごいインパクトなんですねぇ。

 

今回の対策が効いたのか、それともそのまま放置していてもこうなったのかははっきりさせることはできません。

 

しかし、検索結果が急落した場合や、なかなか検索順位が上がらない場合もペナルティを受けている可能性があると思いますので、今回紹介したサイトを参考にしながらチェックしてみると効果があるかもしれません。