士業事務所のweb担当が学んだこと

税理士事務所に勤めるウェブ担当者が日々の業務で学んだノウハウを公開するブログです。士業事務所の集客に使えるマーケティングやウェブ制作のノウハウを実際に中で働いているからこそ分かる視点を交えてお伝えします。

【マーケティング】正解は常に外にあるという考え方

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税理士事務所のweb担当者として勤務している都合で、経営のセミナーに参加させてもらったり、運営を手伝ったりすることがあります。その中で知った考え方で、特に面白かったものをご紹介したいと思います。

 

ウェブマーケティングにも活かせる売れ筋の捉え方

流通小売業にはPOSシステムというものがあります。簡単に言うと、何が何個、誰に売れたかを管理できるシステムです。

 

POSで吸い上げたデータは在庫管理や経理などにも使いますが、マーケティングにも使われます。自社内で売れているものを把握できますので、販促を強化しようとか、SKUのバリエーションを増やそうとか考えられるわけです。

 

POSデータを販売しているシステム会社のウリ文句をみても売れ筋の把握というのは、メリットとしてあげています。

 

私が面白いなと感じたのは、POSデータは売れ筋を発見するために使うのではなく、死に筋を発見するために使え!という考え方です。逆に、自社の販売データでは、売れ筋は絶対に分からないとも言えます。

 

売れ筋=より多くのお客さまが買っているものです。

 

わが社が世界で一番売っている会社でない限り、わが社以外で買い物をしている人の方が多いわけです。

 

自社で取り扱いがなく、他社でより多く売れているもの。これが本当の売れ筋です。

 

売れ筋を探したかったら、外に答えを探しに行く。これが本命策だ、ということを教わりました。

 

マーケティングを学ぶと、売り方を改善すればもっと売れるはずだと考えがちですが、経営というもう少し抽象度の高い考え方で捉えると、お客さまが本当に欲しい物を扱っていないから売れないのだ。という考え方もある訳ですね。

 

流通小売業でいうと、答えを外に探しに行くというのは、ストアコンパリゾンといって他社の売り場を比較する手法があります。

 

ウェブの世界でも、サイト構築であれリスティングのアカウント構築であれ、自社の強みというのは考えてから取り組みます。その前に、業績を伸ばしている競合他社を研究して「現時点でわが社ではなく、他社を選んだお客さまの気持ちや考え」を調査してお客さまのニーズについて考えてみるのも良いのかもしれません。