士業事務所のweb担当が学んだこと

税理士事務所に勤めるウェブ担当者が日々の業務で学んだノウハウを公開するブログです。士業事務所の集客に使えるマーケティングやウェブ制作のノウハウを実際に中で働いているからこそ分かる視点を交えてお伝えします。

SEOやリスティング広告ではどんなキーワードを集めればいいのか

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SEOやリスティング広告について勉強していると必ず、キーワードを探しましょう。と書いてありますよね。キーワードを探せと言われてもざっくりしすぎて、手を付けられないと感じたことはありませんか。

 

僕は初心者のころ、そう思いました。まずは、どんなキーワードを探せばいいのか整理しましょう。

どんなキーワードを探せばいいのか整理してみる

商材に関係のあるキーワード

SEOでもリスティング広告でも、「商材=自分の売りたい商品やサービス」を直接表す言葉を含む、関係のある言葉を探します。

 

ちなみに、直接表す言葉はブランドキーワードと呼んだりします。

 

リストアップする際には、ブランドキーワードも集めておくことが重要です。

 

会計事務所であれば、「web太郎会計事務所」「web花子税理士事務所」がブランドキーワードです。

 

関係のある言葉とは、「税理士」「会計事務所」といった業態を表す言葉から、「決算」「申告」「節税」といったサービス内容に関係する言葉などです。

 

こんな言葉で検索する人は、税理士を探している可能性が高そうですよね。こういう言葉を集めていきます。

 

横文字で言うと、ニーズの高そうな言葉を探すということです。

 

単語だけでなく、複合語も探す

検索を行う時に多くの人は、単語ひとつだけでなく、単語をスペースで区切っていくつか入力して検索をします。

 

正確に言うと、最初は単語一つで検索し、浅く広く情報を収集してから、より目的に一致する検索結果を求めて、単語を組合せて検索します。

 

ここで何が大事かというと、単語を組み合わせたキーワードというのは、コンバージョン率が高くなるということです。

 

例えば、税理士を探している人の行動を例にとってみると、まず「税理士」で検索して広く浅く情報を得ようとします。

 

「どんな税理士が良いのか」「相場はどれくらいか」「場所はどこがいいのか」など知りたいことがたくさんあるからです。

 

または、何を調べたらいいのかが分からないからとりあえず、検索してみたという人もいるかもしれません。

 

「税理士」で検索してヒットしたサイトを読んで情報を収集したら、自分の目的がより明確になり、知りたいことがより具体的になります。

 

そうすると、「税理士 顧問料 安い」など、単語を組合せて検索するようになります。

 

ここまで来ると、この条件に一致する税理士さんがいたら依頼しようという目的意識がかなり高まっていると考えられます。

 

ですので、「税理士 顧問料 安い」のような複合語で検索してサイトに訪れた人はコンバージョンしやすい傾向にあります。

 

SEOもリスティング広告も、コンバージョンする人を集めるためにやることですので、複合キーワードはかならず収集するべきです。

 

検索数は少なくてもコンバージョン率が高くなる複合キーワードは、「ロングテールキーワード」と呼ばれます。

 

このような複合キーワードをたくさん集めて、それぞれで上位表示をねらう戦略は「ロングテールSEO」と表現されています。

 

単語のみキーワードと複合キーワードを両方集める理由

コンバージョンするキーワードを集めるのが目的なんだったら、単語のみキーワードって集める必要がないのでは?と思われた方もいるかもしれません。

 

結論から言うと、両方必要になります。

 

単語のみキーワードが必要な理由その1

その理由は目的がはっきりしない人の中にも、コンバージョンする人がいるからです。

 

「税理士」という言葉で検索をする人の中には、色んな人が含まれることが想像できます。

  • 税理士になりたい人
  • 税理士向けの商品を売りたい人
  • 税理士を探している人

おおまかに分けるとこんな感じです。

 

「税理士」のような単語一つの広い言葉は、このようにいろんなニーズを持った人が検索で使う言葉なので、検索する人は多いもののコンバージョン率はどうしても低くなります。

 

 ですが、検索する人が多いがゆえに、コンバージョン率は悪くても、コンバージョン数は稼ぐことができます。

 

こういう意味の広い言葉で検索している人の中には、まだ目的がはっきり自覚できていないだけで、潜在的に自社の商品を求めている人がいるということです。

 

コンバージョン率が高いキーワードだけを扱っていると、このような見込み客を他社に取られてしまう恐れがあります。

 

ちなみに、このように検索する人の多いキーワードのことを、業界では「ビッグキーワード」と呼んでいます。

単語のみキーワードが必要な理由その2

複合キーワードを集めるためにも、単語のみキーワードは必要です。

 

キーワード収集を実際に行う時には、単語のみキーワードを「親」として、後に続く言葉を集めたり、分類したりすると効率的に作業を行うことができます。

 

実務的には「親」となる単語のみキーワードを集めることがスタートとなります。

 

複合キーワードが必要な理由

単語のみキーワードは、競争が激しくなりがちです。

 

SEOでは上位表示が困難な状況になり、リスティング広告ではクリック単価が高騰します。

 

SEOでもリスティング広告でも、単語のみキーワードを一切使わずに低予算でコストパフォーマンスを追求するやり方もありますが、組合せて使うのが一般的です。

 

まとめ。

ご自身の商売でどんなキーワードを集めればいいのかなんとなくイメージできたでしょうか。

 

商売に関係のありそうな単語を集めて、そこから複合キーワードに発展させて収集していきます。

 

最初に単語キーワードを集める際には、お客さんになってくれそうな人がどんな言葉を使って検索をするのか想像しながら集めていきます。

 

そのためには、その人達にはどんな悩みや解決するべき問題を持っているのか知ることが大切かと思います。